2020年

2020年経済展望と銅相場予測

オリンピックイヤーの2020年。
しかしながら足元の景気は停滞感が強まり、後退局面入りと分かる指標も内閣府から出てきています。
このような中、2020年の経済、銅相場はどうなるのか、りそな総合研究所のデータをもとに考察してみます。

今後の日本経済

民間シンクタンクによる実質GDP成長率の2020年度予想は前年比0.5%。
2019年度が前年比0.8%だったことを考えると、2020年は今年以上に低い成長率と考えられます。
オリンピックのGDPへの寄与は0.3%(1.6兆円)と考えられ、オリンピックだから景気が良いということは無さそうです。
また2020年6月には消費増税に関連するキャッシュレス決済に伴う特典の期限が切れること。など個人消費が低調に推移しそうです。

2020年の世界の動き

2020年1月 台湾大統領選挙。英国のEU離脱
2020年11月 アメリカ大統領選挙


アメリカは堅調な景気といわれ、NYダウも連日最高値となっています。
一方で2019年7月には10年ぶりとなる利下げ。製造業の不振により、アメリカ中部地方の州では賃金低下傾向となっています。
この状況のまま、大統領選挙には行きにくく、FRBへのさらなら利下げ要求。貿易赤字改善のための円高圧力。中国への変わらずの強硬姿勢は継続されそうです。

新技術関連

2020年夏には5Gが日本でも解禁され、データ通信速度が4Gの100倍。今までダウンロードに5分かかっていた、動画のダウンロードが3秒でできるようになります。
移動時間中の行動として、映画をダウンロードして見る。といったことがより一般的に。また製造業にとっては、現場の情報をリアルタイムで取得できる。
また2025年の実用化に向けた空飛ぶ車の開発が2020以降は加速されそうです。

2020年の銅相場と為替

これらのことを踏まえて、ドル円は1ドル=106-108円。
電気銅は650円~720円/kg。真鍮ダライ粉は490-540円/kg の相場になるのではと、メタレポでは予想します。
マイナス要素は、国内の消費低迷、円高による輸出企業の業績への影響。海外の米中貿易摩擦による販売の減少。
プラス要素は、シェールオイルの採掘で原油等エネルギー価格抑制による原価率の低下。新技術の開発。大阪での万博等、関西地方の開発の加速。
といったところでしょうか。


来年はどんな一年になるのか、いろいろと楽しみです。みなさんも一度予想を立ててみられてはいかがでしょうか。

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